UnsplashのOlena Bohovykが撮影した写真
こんにちは!モリーです。
今回は昨年12月から現在3月9日までで読んだ面白い本について紹介します。
読む本に迷っている方の参考になれば幸いです。
『ノルウェイの森』 村上春樹
孤独や喪失感を主題に据えた小説です。全体を通して独特な言い回しや比喩的な表現が多く用いられており、好みが分かれやすい作品だと感じました。しかし、その個性的で揺るぎない世界観は、魅力的な価値観を持った多くの登場人物たちによって形づくられています。
物語そのものを楽しめるかどうかは読む人次第であり、保証できるものではありません。それでも、読み進めるなかで自分の心に深く刺さる一文に出会える可能性は高いはずです。少なくとも私は、そのような一文に確かに巡り合うことができました。
ネタバレの恐れがあり文章は紹介できませんが、私は永沢さんという人物のセリフでとても良いと感じる文章に出会えることが出来ました。その言葉に触れられただけでも、この作品を読んだ価値があったと心から感じたため、ぜひ読んでみてください。
『ランチ酒』 原田ひ香
見守り屋という変わった仕事をしている主人公が依頼人と向き合ったり、仕事後のランチで自分と向き合うお話です。派手な展開が続くわけではありませんが、人と人との距離感や心の揺れが丁寧に描かれており、読み進めるほどに味わいが深まっていきます。
現状に対する不満や言葉にならないモヤモヤは、特別な方法で一気に解決するものではなく、たとえシンプルな答えであっても、時間をかけて何度も考え続けることでようやくたどり着けるものなのだと思いました。
また、ご飯やお酒の描写にも丁寧に焦点が当てられており、どの料理も実に美味しそうに描かれています。私がこの作品を読んだのは19歳のときだったため、お酒にまつわる描写を十分に理解できなかったことが悔しかったです。
さらに、肉骨茶という料理をこの作品で初めて知ることができた点も印象に残っています。どんな料理かはぜひ読んで確かめてください。
『明るい夜に星を探して』 酒村ゆっけ、
この本で初めて旅エッセイというのを読みました。
周囲と比べて広がっていく人生経験の差や、自分は本当に大人になれているのだろうかという漠然とした不安を抱えながら、勢いのまま北欧へと旅立つ物語です。等身大の迷いが率直に綴られているため、共感できる人も多いと思います。
舞台となる北欧は日本人にとって身近とは言えませんが、個性的でありながらも分かりやすい表現によって描かれているため情景が想像しやすいです。日本の人々や価値観との対比がさまざまな場面で示されており、その違いの中から作者が得た発見には、学べることや日常に取り入れられそうな視点が多く含まれています。
読み終えたら少し前向きになれるはずです。
Youtubeでこの旅の様子が動画で見られるのでそちらから見てみるのも面白いかもしれません。
『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子
三年前に一度読んだきりなのに、面白いけど何が良かったか分からずにずっと頭から離れなかった作品です。最近読み返して気づいたことがありました。この経験から難しい表現は少なく時間をかけずに読めてしまうと思いますが、時間をかけて読むことをおすすめします。
全体としてやや暗めのトーンで進んでいく物語は、これまで読んできた本の中でもどこか異質で、印象に深く刻まれました。
私は食事が大好きなので、「食べる」という行為に対して否定的な意見が提示される点はとても斬新で、戸惑いもあったが面白かったです。
「共感を強いられることがしんどい」という意見にはとても共感できました。共感が美徳とされがちな社会の中で、それに違和感を抱く感覚を正面から描いている点が印象的です。
意外と「多様性」がこの本のテーマではないかと思いました。
最後に
『おいしいごはんを食べられますように』と『ノルウェイの森』は刺さる人には刺さると思うので今回の中でも特に(もちろん全部面白いですが)読んでみてほしいです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

